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雑誌のミライは、「ブランド・マガジン」にある?

以前、僕の愛読サイトWIRED.jpで『出版の未来は「出版社」ではなく「ブランド」にある』という記事を見つけました。なんだか、雑誌の会社で少しだけ働いていたこともあり、とても気になる話題でした。
この記事で興味深いのは、事例として取り上げられているマットレス企業のような有名ブランドが実力のあるジャーナリストをどんどん雇っていること。また、Snapchatのようなハイテク企業も名高いジャーナリストを採用する傾向にあるという。 (Snapchatは、ミレニアム世代に向けた情報とエンタテインメントのチャンネルに次第に変身させていこうと導入された「Discover」というセクションを設けている)
このようなブランドが出版社のような役割をもち、雑誌を出版、情報を発信するような「ブランド・マガジン」は、なんと 1990年に始まっていたらしい。それも、「ミシュラン・ガイド」だという。
(創業者兄弟のひとりである)アンドレ・ミシュランの直観は、いまも有効だ。質の高いコンテンツは、ブランドが向き合っているターゲットのライフスタイルを提案して(そして影響を与えて)、ついには、その習慣と製品とをぴったり一致させることに成功する。
僕は、ここにかなり共感をもった。雑誌というある層かつある特定のニーズをもつターゲットに向けた質の高いコンテンツは、その雑誌を未来の読者が手にとった時点でかなり精度の高いマーケティングが成功していて、もちろん雑誌に載っている商品は彼らのニーズにかなり合致しているものなので、購買する原動力に直結していると思う。(まあ、そりゃそうだ、と言えばそうだけど)
Airbnbが発行する「Pineapple」は2014年冬号から創刊。120ページにも及ぶこの雑誌は、写真も文章もレベルが高い。
他にも、たくさんのブランドが独自の雑誌を発行している。(詳しくは、以下のリンクに。)
僕は、このようなブランドが自分の雑誌を発行することをとてもいい傾向だと思っている。というのも、ブランド側にとっては、ライフスタイルを提案しつつ、かつ自然に商品を提案できるから。読者にとっては、ただの一枚の広告ポスターではなく、雑誌の編み出された文章によるストーリーがあることで、自らのライフスタイルを向上させる、楽しくさせることをイメージしやすい。
かなり前から、出版社の衰退が指摘されていたが、箱はなくなっても、中のジャーナリストは必要とされ続ける。
むしろ、一般人が自分の言葉で発信できるこの時代に、彼らの洗練された文体や写真、編集力はその中で際立ち、今後さらに必要になるのではと思っている。
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