minorially
2 years ago500+ Views
吾妻ひでお×西原理恵子が語る「実録!あるこーる白書」
「日本で一番有名な生きているアル中マンガ家」吾妻ひでおさんと「日本で一番有名なアル中の家族」西原理恵子さん、若年性アルコール依存症だった月乃光司さんの座談本。
なぜこの本を読もうと思ったかというと、西原さんと吾妻さんが好きだというのもありますが、私自身もお酒が大好きで、アル中に対して、正直人ごとに思えないからです。
読んでみて、つくづく思ったのは、アル中はれっきとした病気であり、本人も家族も知識をつけてそれに対処していくのが一番大切であるということ。
「イネーブラー」という存在にはドキッとしました。
「イネーブラー」とは、助長者の意味で、依存者の被害に遭いながら、依存者を助けるつもりが、間違った支援をしてしまい、結果的に病気の進行に手を貸してしまっている人のこと。配偶者や両親の場合が多い。(本文より)
例えば、吐瀉物や排泄物の片付けをしたり、依存者が起こしたことの後始末をしてしまうと、依存者は自分が如何にダメな状況にいるのか、実感として感じにくい。
また、説教をすると依存者の不安感を煽り、結局飲酒に逃げ込む結果を招いてしまう。
身近な人間がイネーブラーにならないためには、愛情をもって突き放すことが大事だそうです。
こういった知識がなければ、誰しも、イネーブラーになってしまう可能性はありますよね。
また、驚いたのは、アル中だった夫・鴨ちゃんによる激しい暴言、イビリにより、西原さんが鬱症状になり、精神安定剤などを飲んでいたということ。
マンガの中では暴君キャラでも、現実はそうではないのですね。。
吾妻さんも、月乃さんも、現在は断酒が続いているとのこと。西原さんのところも、鴨ちゃんはアル中を治して、家族の元にもどってから、見守られて亡くなっています。
色々とアルコール依存症に関する用語が出てきますが、座談形式なので、非常に読みやすい本です。
読んで良かったです。
ちなみに、吾妻ひでおさんの「失踪日記」を読んでない人は、今すぐ読んだほうがいいですよ〜。
吾妻さんの自殺未遂、失踪、ホームレス生活、アル中病棟生活を、あくまで「実録ギャグマンガとして」描いています。これ以上ない悲惨さなのに、客観的に、笑えるように、描けるのはスゴいです。
私の人生のベスト10マンガに入ります。これを読んで、自分自身、かなり救われた部分があります。
2 comments
凄まじいね…
2 years ago·Reply
それをエンターテインメントとして形にするので、ほんと吾妻さんは天才だと思います。
2 years ago·Reply
3
2
2