minorially
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原美術館・「そこにある、時間」展の感想
「そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真」展を見に行ってきました。
タイトルにある通り、ドイツ銀行が文化活動としてコレクションしている約60,000点(!)の作品より、1970年代から最近の秀作で構成された展示です。
写真は「時間を切り取り、メディアに定着させる」もの。様々な技法、コンセプトでそれを実現した作品が並んでいました。
展示作品の中で、強い印象を与えてくれたもののひとつが、佐藤時啓さんの作品。
(この写真は、参考作品です。実際に出展されていたものと同様のシリーズですが、別の作品です)
佐藤時啓さんの作品は海辺や森の中に、ふわふわと浮遊するかのような光が幻想的に輝いています。
これ、電飾などの明かりではなく、手鏡の反射によるものなんだそうです。
カメラのシャッターを開きっぱなしにして(長時間露光といいます)、撮影者が手鏡を持って、一カ所一カ所、カメラに向けて光を反射させるとこのような写真が出来上がります。
長時間露光では、強い光か、長い時間静止している物しかフィルムに写りません。
佐藤さんの作品の中には、見えないけれど、実は動き回っている作者もそこにいるんですね。
一枚の写真の中に、静と動が閉じ込められています。写真ならではの表現ですね。
こちらのマルティン・リープシャーさんの作品は、是非、実物を見ていただきたい!
(実物は横幅約4メートルもあります)
サントリーホールで撮影されたこの作品、このサイズだとわかりづらいですが、写っている人は全員同一人物(作者)です。
ワンカット、ワンカット、ポーズをつけて撮影し、合成したものです。学芸員さんが解説で「デジタル写真時代になってこのようなことが出来るようになりました」とサラッと言っていましたが、いやいやデジタルの世界でも、この合成大会は恐ろしい手間がかかっているでしょう!
圧倒的な迫力とユーモアが併存している作品です。
他、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アラブ各国の作家の作品約60点が揃っています。
ちなみに、ドイツ銀行は、コレクションを銀行の各店舗に飾っているそうです。素晴らしいですね〜。
・会期 :2015年9月12日[土]-2016年1月11日[月・祝]
・開館時間:11:00 am - 5:00 pm(祝日を除く水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
・休館日:月曜日(祝日にあたる9月21日、10月12日、11月23日、1月11日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日、年末年始(12月28日-1月4日)
・入館料:一般1,100 円、大高生700 円、小中生500 円
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