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赤い公園の最新アルバム『純情ランドセル』が素晴らしい。その2

赤い公園の素晴らしさについて引き続き語っていきたいと思う。
デビューアルバムにてポップセンスとアバンギャルドな楽曲構造を見事に融合することに成功した赤い公園であるが、

メジャー二枚目のアルバム『猛烈リトミック』の冒頭に二曲にてその二つの要素を綺麗に分離させた上で表象し、視聴者の度肝をぶち抜いてきた。

アルバム一曲目の『Now on air』では前作に収録された『今更』を遥かに上回る純度のポップさを持ち合わせた楽曲を披露した。

これまでの赤い公園に特徴的であった諸要素をこれでもかと抑え込んだこの楽曲を聴いて新規のリスナーは聞き馴染みのいいポップスを演奏するガールズバンドという印象を抱くであろうし、既存の赤い公園リスナーは売れ線に走ってしまったという印象を抱くであろう。
それもそのはず。例えばベーシスト藤本ひかりのひたすらに楽曲に噛み合うように思えないエフェクトをかませた上での奔放な動きといった要素はこの曲では最小限に押しとどめられている。コードのツボを押さえた所謂ベーシスト的な動きやブレイクに効果的に用いられたファズサウンド。
これまでの楽曲では果たしてその動きやエフェクトは必要であろうかと疑問に思うほどの大胆な暴れ方をしていた彼女のベースプレイがこうして抑制されてしまったことを赤い公園が今までのスタイルを捨て、

没個性的なバンドに成り下がったという見解を抱かせるには十分な変化であるといえよう。

しかしながら二曲目の『絶対的な関係』ではそうした見解を完膚なきまでに打ち砕くような破壊的な楽曲を用意している点が赤い公園の強みであり、

この楽曲が存在していることによって『Now on air』のポップネスすらも狙い澄ましたものであるとの感想を抱かざるを得なくなる。

短いながらも不協和音や特徴的なリズムなどを多分に用い疾走感のままに終幕を終えるこの楽曲と『Now on air』との二曲で幕を開けるこのアルバムはラッパーKrevaとのコラボ曲なども含み赤い公園の懐の広さを示すとともに、彼女たちの演奏力、作曲能力、アレンジ能力の底の知れなさを示すことに成功した。
そうした底の知れなさを保ったまま最新アルバムである『純情ランドセル』を製作する彼女たち赤い公園であるが、この作品がとにかく素晴らしいということはこれまでにも述べてきたとおりである。それについては次のカードで説明していこう。
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